225日 好風月、好山水、好書籍

 この浮世の生活の中の人々が、或いは手柄を立てよう名誉を得ようということを考え、或いは楽に暮らそう金を儲けようと色々な仕事をする。そしてそれがみな正しい生き方だと思っている。こういうことは、折角の一生を台無しにするものではないか。折角生きているのだからこの楽しい好風月、好山水、好書籍をもう少し味わったらどうだ。少々貧乏しても少々出世しなくても、どちらかと言ったら好風月、好山水、好書籍をもっと楽しんだ方が本当でないか。

これは非常に痛いです。とくに都会生活をやっておると益々甚だしい。云われてみれば全くその通りで