225日 信念ある人々こそ その三

 このエリートをいかに組織して、これによって、いかに過ち無く大衆を調整し、先輩・祖宗の国家的・民族的遺業を失墜せず、将来の破滅を招かぬよう、あらゆる意味における手回しを遂行してゆこうとするのが政治というものである。政治担当者がこの意義と使命を忘れ、職責を怠り、私利私欲に走り、時代の要請に応じ得なくなって、その上自己堕落に対する周囲の攻撃より自己を防衛する力もなくなると騒擾が起こるのを免れない。現代に最も拘泥しないで、現代の運命を自ら打開する信念を持った勇気ある人々である。日本は危ない。噴火山上の乱舞とは正に当今の日本のことである。  新憂楽志