33. 仏教伝来之地碑西

   こもりくの(はつ)()(やま) (あお)(はた)()(さか)の山は

   走出(はしりで)のよろしき山の出立(いでたち)の くわしき山ぞ

   あたらしき山の荒れまく惜しも

       未詳 万葉集 巻13-3331

   (はつ)()の山、忍阪の山は家から走り出た所、家の戸口を出た所に見える。美しく優れた山だ。この立派な山をいつまでも保ちたいのだが、年毎に荒れて行く、本当に惜しいことだ。