「危機に直面している人類」

森に関して多々、思考を重ねていたら遂に、人類は自壊への道の危機に直面しているような結論に達した。

近代文明の発祥はヨーロッパであるが、確かに「人間の欲望を解放するには最も優れた文明」であると思われる。人間の幸福の為なら、どれだけ森林を破壊し、大地を崩しても構わない。それにより他の動植物を殺傷し続けた人類。

地球の生態系の均衡が崩れる所まで到達しつつあるのではなかろうかと思っても不思議ではない。地球は有限なのである。
地球に自立的生態があるとすれば、その均衡を破るとこまで来つつあるから異常気象を招く、それは温暖化のみではない、生態系に含まれる大自然の森林初め人間以外の動植物の減少が持つ作用を含めて齎したものではないかと私は感じる。

自然界には自然淘汰があるが、コロナウイルスを見て人間種にもあるのかもしれないとすら思ってしまう。

人類の生活可能の許容限界は50億人と言われたことがあるが、現在人口は70億人。2050年には地上の人口は100億人突破と言われる。地球の資源許容量を遥かに超えているのではないか。

地球に存在するもの全ては、それなりの均衡を保っていたのではなかろうか。

地上に存在するものの共生と循環は地球の持つ本来の均衡ある姿ではなかろうか。
地上の存在物の共生と循環こそ、今こそ人類は気がつかねばと思う。

ここまで思考して、なんだ、それは日本人が古来から持つ「共生、循環の自然観」ではないかと気がついた。

                  徳永圀典