(しん)()(しき) その 

要するに、形を養おうとすれば「色」

色を養おうとすれば「気」

気を養おうと思えば「神」を養わなければならぬ。
 

神とは、つまり、深い精神生活から生まれて来ると申したらいい。

深い精神生活が欠けていては、

本当の意味の「形相」、「色相」は養われないのじゃ。 

結局、「運」と言うものは、「相」に現れ、

「相」がよくなれば「運」も良くなるのは事実じゃ。 

然しだ、「運」を良くしようと思えば、深い精神生活、即ち「心」を養わなければならぬということとなる。 

では、心を養うにはどうするじゃだが、

心を養うとは「学問」をすることなのじゃ。 

従って、本当の学問をすれば、人相も好くなり、運も良くなり全てが良くなるのである。 

「運」も「相」も、結局は「学問」に外ならぬということになるのじゃ。

                岫雲斎