神・気・色 その二
要するに、形を養おうとすれば「色」
色を養おうとすれば「気」
気を養おうと思えば「神」を養わなければならぬ。
神とは、つまり、深い精神生活から生まれて来ると申したらいい。
深い精神生活が欠けていては、
本当の意味の「形相」、「色相」は養われないのじゃ。
結局、「運」と言うものは、「相」に現れ、
「相」がよくなれば「運」も良くなるのは事実じゃ。
然しだ、「運」を良くしようと思えば、深い精神生活、即ち「心」を養わなければならぬということとなる。
では、心を養うにはどうするじゃだが、
心を養うとは「学問」をすることなのじゃ。
従って、本当の学問をすれば、人相も好くなり、運も良くなり全てが良くなるのである。
「運」も「相」も、結局は「学問」に外ならぬということになるのじゃ。
岫雲斎