戦後最大の安全保障危機 徳永圀典

 

掲題の言葉に、産経新聞以外の殆どのメディアを見る限り、多くの日本人は「他人事」の感じではあるまいか。ただ「ネットでみる若い世代の感覚は違う、正に憂国である」。

中国に忖度する自民党二階幹事長同様、嘘ばかり垂れ流す感の朝日新聞を初め週刊誌などなど、世界の真実を隠蔽し中国寄りである。

日本は間違いなく「中国スパイに篭絡されている」。

 

どうして日本のメディアは真実を報道しないのか、

これは国民をバカにしている証左である。戦前の逆の意味で朝日新聞は真実から国民の目を塞いでいる。

 

本論に入る。

現在の日本は、言葉通り、戦後最大、否、有史以来最大、「国家安全保障の危機」である。

 

一.アメリカの態度激変

1.   戦後構築したアメリカ主導の「自由主義世界秩序」が機能不全となって対中国は極度の緊張関係となった。

2.   アメリカの指導力の低下と

3.   軍事力に自信を深めた中国の世界現状変更の意図が行動を始めたからである。

4.   アメリカは異例なテンポで、強烈かつ広範囲に言動を活発化させている。日本は鈍感である。

5.   トランプの発言を見てみよう

「南シナ海のほぼ全域で海洋資源に対する中国の主張は完全に不法」である。として南沙諸島にミサイル駆逐艦を投入した。

 

「台湾に対する武器輸出。

「台湾へ内閣高官派遣」

「香港に対する制裁措置発動」

「ファーウエイ、TIK TOK追放」

「ヒューストン中国大使館閉鎖」

中国の敵対的横暴に対し毅然として反撃に出た。

 

それは

「自由と民主主義を守る意思」を行動で明快にしたことである。

 

6.   オーストラリアの変化も凄い

 中国に国家全体が蚕食されつつあると自覚したオーストラリアは敢然として中国に態度変更をして中国の嫌がらせに耐えている。

 

7.   ファイブアイズの団結

ファイブアイズとは、英語圏の国々であるが、日本のメディアは不親切で真実を報道しない。

第二次世界大戦の戦勝国アングロサクソン連合の奥の院です。

米英、カナダ、オーストラリア、むニュージーランドですね。

最近、河野大臣が、721日、英国議会外交委員長トゥーゲンハットと会談した時、日本を入れて「シックスアイズ」にする話が出た時、河野氏は「歓迎する」と前向きに応じました。

 

これを、日本のメディアは、知らぬ顔に近い。

日本は、シックスアイズの立場として、それ基づいて対中国外交を作らねばなりません。

経済界もその対応を構築しなくてはなりません。

イギリスと貿易協定ができそうです。イギリスをTPPに入れなければなりません。

イギリスは二隻持つ空母を一隻アジアに派遣しております。

それにインドを加えて中国に対するのが最善の日本の立場です。

8.   ポンペオ発言の迫力

去る723日カリフォルニアのニクソン図書館で行われた演説は凄い。

 

「中国共産党の一党独裁は14億人の中国人民を代表するものではない。自由主義、民主主義に真っ向から対立すると指摘、ここまで中国をつけ上がらせアメリカの「関与政策」は転換すると宣言しました。

戦争の一歩手前の外交にアメリカと立ち上がったと見るべきであります。

グローバリゼイションで、米中の相互依存関係は深まったが、受ける打撃は中国の方が大きいと長官は強調しました。

アメリカは捨て身です。

「歴史的間違いを招いたのはこの種の臆病で、我々はそれを繰り返さぬ」と強調しました。

アメリカは本気です。

歴史的間違いとは

「北大西洋条約機構が市場接近を制限するなどの中国による脅しに怯え、香港問題で必要な行動をしなかったことを遺憾とした反省と言われています。」

二、日本の向かう方向

 ポンペオ長官は

 民主主義国間に新しい同盟を提案しているのです。

 

 国家の主権を維持し、経済を安定させ、

 中国共産党の「触手」から、理想を守る仕事は

 あらゆる国が自らなさねばならぬ、と説いています。

 

 自らです。日本が当然、自主的に身を悪の触手から守らねばならないのです。

 当然です。

 国家、国民は自ら守る、戦後、アメリカに守ってもらっていたのにメディアは国民をこの世界の動静を報じない。

 日本は、戦後最大の安全保障上の危機です。

        令和2811

   徳永日本学研究所 代表 徳永圀典