鳩山政権の本質 

「仕分け作業」と言う過去嘗って無きパーフォーマンスに国民が浮かれている間に実は日本にとり深刻な本質的事態が進行し深化している。 

小沢一郎が「中国とは21世紀の歴史的パートナーと為り得る」と中国重要人物に語ったが、これが「民主党政権」の本質の核心である。 

小沢一郎は12月には胡錦濤に朝貢するが如く国会議員400人を引率して拝謁する構図である。 

対して、小沢一郎はアメリカ大使にはケンモホロロの対応であった。 

普天間基地の対米対応に見る如く、鳩山は微塵の誠実さも同盟国アメリカに見せない。 

本日の新聞によると、「仕分け劇場」の開幕中に、いつの間にか来日していた中国の国防大臣と日本は、合意した。

驚く勿れ「日本・中国の合同海軍軍事演習」である。

尖閣列島付近や各地で中国に領海侵犯をしきりにされているというのにである。

――日中防衛相会談 海自と中国海軍が共同訓練 

 北沢俊美防衛相は27日、来日した中国の梁光烈国防相と防衛省で会談し、海上自衛隊と中国海軍による捜索・救難に関する共同訓練の実施など防衛交流を強化させることを確認した。来年は北沢氏が中国を訪問することで合意し、相互訪問を継続する。中国国防相が来日したのは平成19年8月の曹剛川氏以来。

北沢、梁両氏は、持続的で安定した防衛交流を通じて、相互理解と相互信頼を強化させることで一致。

(1)幕僚長クラスの相互訪問

(2)次官級レベルの協議の定例化

(3)艦艇の相互訪問−などを確認した。北沢氏は国防費の透明化を求めた。

一方、梁氏は最近訪朝し金正日総書記と会談した際のやりとりを紹介。「北朝鮮は『朝鮮半島非核化の実現を支持している』と言っていた」として、米朝協議の結果次第で6カ国協議に復帰する用意があることなどを北沢氏に伝えた。―

――――この様に、中国との関係がドンドン深化し進行している。歴史的に大陸に無防備に、「見識と識見」を欠いたままでは大きく傷つくのは必定という意識もないままに。

中国は、当初は半信半疑であったが、小沢一郎の真意を確認して中国は日本を抱き寄せにかかつた。中国人のビザ無しとか、在日外国人参政権付与など、日本はとんでもない主権を放棄してしまう。日本は中国の属領へと移行するであろう。

アメリカは内心、不快極まりないであろう。経済無策の民主党は、既にアメリカ資本の攻撃に遭遇しつつある。日本以外の株式は上昇しているのに独り日本のみがバブル当時まで株価が低落した。円はフアンドの仕掛けに嵌まりつつある。一ドル77円へと上昇する危惧さえあり得る。

弱ったと雖も、アングロサクソンを完全に敵に回しては日本は国益を損傷する。時間をかけて巧妙な外交政策で中国との関係を進めなくては日本の国益を損傷するが、岡田外相は中国にのめりこんでいる。

小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人、みな「政治資金問題」で有罪的人物ばかりである。

国家的指導者は「道徳的に優れていなくてはならないのだ」法律に違反していないだけではすまされぬ。鳩山由紀夫など犯罪者に近い。

総理がこんなことでは、道義も法律もない国家となってしまう。国民は、これを許しているのか、とんでもない日本への引き金となる。法律以前の問題が民主党幹部即ち国家指導者にあるのだ。

また、「経済無策」の鳩山不況が来年には怒涛の如き不況として襲来することは必定であろう。

平成211128

 徳永日本学研究所 代表 徳永圀典