中国大波乱の序曲の年

ここ一、二年で、中国大波乱が大きく論ぜられている。

石平氏、黄文雄氏、宮脇淳子氏、宮崎正弘氏、高橋貴明氏等々や一部出版物、雑誌である。

では、どのような過程で大波乱に到るか

1.   中国のシステムが行き詰る。

2.   経済的困窮から社会擾乱が大規模に発生する。

3.   軍隊は、ここで動けなくなる。

4.   共産党が崩壊する。

5.   無政府状態となる。

と指摘している書物もある。

アメリカCIA筋の調査によると、

中国から流出した外貨は、38000億ドルと言う。

日本円に換算して、456兆円である。

20156月末の中国の外貨準備高から38000億ドルを引くと、中国の外貨準備は5700億ドルしかない。

経済学者は、これを指摘して、中国の対外債務は

600兆円に一年で膨れていると。

今年の世界経済の最大の焦点は、この中国の企業債務問題だといわれる。カネのチャイナ・リスクは必至と見られる。

米国ドル金利アップ決定で、これから一年で1%上がる、0.25%刻みを四回決めている。

中国の対外ドル調達は厳しい、その上、中国の新銀行AIIBの國際ランクは、

 「無格付け」で債券発行 「ジャンク債」以下であり中国経済の世界の評価は厳しい。

  徳永日本学研究所 代表 徳永圀典