「国の徳」

自国を出て外国に移住希望数の多いのが中国と韓国、

シリアは人口の半分近くが難民として欧州へ脱出。詳細データーは割愛するが両国とも恐るべき数値である。対して日本人のそれは九割以上が日本に住みたいとあった。これに関して私なりの所見と洞察を披露する。中国は革命の国である、一つの国家として四千年続いたわけではない。漢民族の皇帝は、漢、宋、明だけの約千年、隋も唐も元も清も漢族以外の他民族が作った王朝である。韓国は歴史的に殆ど中国に隷属した不幸な歴史がある。

このような国々の民の立場からすれば、安定しない国・政府を信用しない、信用できるのは身内の一族だけとなる。だから、政府が安定してる間にカネが出来たら、安定した国に送金しておきたいと思うようになるのであろう。50年前の台湾とて同様、多くの外交官は子弟を米国に留学させていた。現在の中国もそうで、一部国民はせっせと今の間のように海外に巨額の避難送金をし続けている。これでは国民の拠り所である国家は決して安定するわけがない。日本は国に徳があるから歴史的にかかる事態にはならないできた。

話題を転換する、毎年叙勲がある、政治家で反対ばかり終生唱えていたような議員も高齢となり勲何等とかの勲章を貰っている。日本というのは、こうして反体制的議員も勲章を貰う、これは正に天皇というか日本国と言うかが敵対した国民をも大きく抱擁、包含する作用だと言える。国が連綿と安泰なのはかかる行為があるのかも、これを「国の徳の効用」と言わずしてどう言うのか。中国では反体制派には決して叙勲はしない、思想政敵の墓を過去に遡及して暴く、死者に鞭打つ歴史の記録も残っている。

        

 徳永圀典