(とり)辺山(べやま) 

恋びともいづれは土にかへるらむは

かなし悲し(とり)()()の土    吉井 勇

    

吉田兼好の徒然草にある「あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ち去らでのみ」と。

 

鳥辺山と(あだし)()は、昔から京都の東と西の葬場である。

 

その言葉を聞いただけで、ものの哀れを感じるのは昔も今も変わるまい。

 

鳥辺山はハイキングの時に通過した記憶がある。

清水寺から西南、西大谷の後ろの山一帯を言う。

                岫雲斎圀典