民主党でなくて本当によかった!

アベノミクスの幸運  2013.03.19 

 最大の成功要因はタイミングだ。アベノミクスは魔法のようだが本ものになってきた。円安、株高を実現し見事な成果を上げつつある。

昨年12月から3カ月半、為替は80円から96円、日経平均は8500円から1万2500円と4千円も急騰した。

 円安でダメージを受ける企業もあるが、日本経済全体を見れば、超円高是正、株高は、リーマン・ショック後の凍りついた日本経済に劇的な活路を開いてきた。企業の含み益は40兆円回復した。厚生年金基金も5兆円復元した。大きな力となってきた。

日本銀行の金融政策の失敗こそ、20年デフレの張本人である。リーマンショック以後、どの国も金融政策で立ち直っている。それをやらなかった、内向きの日本銀行の失策こそ糾弾されなくてはならぬようだ。

 あの民主党、枝野通産大臣が憎むような眼差しで経済界を敵視し、政策決定過程から排除した。民主党政権のバカ大臣ども、経済オンチで何一つ経済政策を出してこなかった。奴らは、ただ国債を増発して、バラマキだけであった。民主党議員らは輿石初め落選させて消滅させるのが日本の為だ。

民主党政権時代、大手製造業は国内生産意欲を完全に喪失していた。国内工場を閉鎖し、成長著しいアジアへ出ていこうという空気が経済界に蔓延していた。

 ゾットする、あと民主党政権が1年続いていたら、日本は外交的に隣国から更に追い込まれ、経済はとんでもない勢いで空洞化していたであろう。鳥取市内でも、その影響をモロにかぶり大手電器メーカ数社が撤退した。

 中央では、バカな経済学者は製造業の存在感が軽量化したことを指摘していたが、海外への工場移転や業績悪化に伴う工場閉鎖で失われる雇用や所得を、政治的に補完することなど不可能だ。地方のオーナー経営者たちは、地域の地盤沈下に震え上がっていた。

 安倍自民党内閣になって以来、今や、全国津々浦々、景気回復への明るい期待感が漲ってきた。希望が涌いているようだ、地方の企業の経営マインドは、劇的に明るさを取り戻したであろう。

デフレ脱却への期待感が同時多発的に起こっている。それこそ、安倍総理の魔法にかかったよう状況変化が起きた。だが、魔法ではない、魔法のような効果が発生したのは、米国の景気回復と安倍政権誕生が時を一にしたことにある。

 長らく低迷した住宅価格が底を打ち、失業率も改善した。そこにシェールガス革命が起こった。安いエネルギーを求めて、米国企業が海外から米国内へと生産拠点を回帰させているのだ、驚くべき現象である。

 超ドル安=超円高修正は、好調に疾走を始めた米国経済から見て必然だったのだ。

そのタイミングで安倍政権が誕生し、アベノミクスが走り出したのだ。急速な円安は輸出企業の収支改善につながり、株価上昇に直結した。

 ふと、気がつけば、日本は「衰退」の危機から「復活」モードへと変わった、本物の復調である。

ここはあと一番、7月の参議院選挙に圧勝して日本国の基盤強化へと進みたいものである。

           平成25316

  徳永日本学研究所 代表 徳永圀典