4.   自己の力だけを頼る君子--利己型。

「衆人才徳(さいとく)識見(しっけん)ともに取るに足るなく、世と浮沈し、利に(はし)り、害を避け、風俗中に碌々(ろくろく)として自ら表裏するなきあり」

世間の趨勢により自分の利益だけを求め、不利なことはしないと言う人物。自己の才智や見識はひけらかすが人徳がなく世間から相手にされない。