318日 奢侈 

 生活が奢侈になってやがて窮迫する。人間は奢侈になれば飽くことを知らんからして、いくら収入を得ても不足を感ずるばかりである。この頃もそうであるが、人間が奢侈になつたから、いくら賃上げをやってみたところで追いつくものではない。常に足りない、常に不満であると言うのと同じことで、非常に奢侈になって同時に窮迫して、もう世の中は経済万能で、その経済はますます崩壊する、弱体になる。

政治というものは文字通り、「政()し治む」ということであるが、政治も次第に堕落、混乱し、その機能を失墜して議会なども国民から飽きられてしまい、軽蔑され、代議士というと冷笑の的になった。

               続人間維新