9.   君子と小人の間の人物--有害型。

「君子、小人の(かん)あり。(おこない)またまさに近くして、(しこう)して(へん)()また道に近くして而して雑、・・・(かん)なればね(すなわ)姑息(こそく)、厳なれば則ち猛鷓(もうしゃ)、この人や、君子の心ありて小人の(あやまち)ある者なり。(つい)に道を(そこな)うに至る」。

行いが純真で真っ直ぐなようで実は偏っている。言葉は道理に適っているようだが雑縛、寛大だが姑息である。このような人物は君子の心もあるが根本的姿勢が間違っており、生き方を誤り他人を害する。