(こん)福寺(ぷくじ)

 

うき我をさびしがらせよかんこ鳥  松尾芭蕉

 

(はな)(もり)()(もり)に劣るけふの月     夜半 翁

 

詩仙堂を東南へ少し行った所にある。余り人々は行かないのではないか。

 

ここは芭蕉庵とも言う。与謝蕪村はことのほかここを好み芭蕉庵を再興し、先師を偲び、自分の墓もここにと遺言した。

吾も死して碑にほとりせん(かれ)尾花(おばな)」と詠んでいる。

 

           岫雲斎圀典