321日  悶々と察々の(まつりごと)

 その政悶々(もんもん)たれば、その民諄々(じゅんじゅん)たり。その政察々(さつさつ)たれば、その民欠々(けつけつ)たり。禍か、福の()る所。福か、禍の伏す所。たれかその極を知らん。それ止まるなきなり。正()()となり、善()た妖となる。民の迷うやその日(まこと)(すで)に久し。   老子