修学院
掛稲のうへの紅葉は上の茶屋 富安風生
ここは後水尾上皇の離宮、宮内庁の許可を得て初めて見学した時、その素晴らしさに驚嘆した思い出がある。
最も好きな庭園である。後には比叡山、前には北山、西山の山々を背景にしており、洵に雄大である。
上の茶屋は一番高くて眺めが雄大。
中の茶屋は、元東福門院の化粧の間を移転したので女性的優美さが伺える。
下の茶屋は、常の御座所で書院風である。
一貫して全て質素で清潔である。
新緑の頃もいいが紅葉の時は絶景である。比叡山から下りこの近くに下山した記憶が深い。
岫雲斎圀典