3月24日  全き文明 その一

 今日はの人間はあまりにも主知的に、功利的に、物質的に走りすぎている。それと反対の方に我々は還らなければならぬ。そういうことを考えてきます時に、我々の新しい世界文明というものはちょうど我々が本領として持っております精神、能力、その物を根底として、それに今まで発展してきましたところの西洋民族の文化、彼らの本領というものを枝葉として生ぜしめ、初めて全きものになるということを知るのであります。