日本の現状は「深刻な危機」 

日本は、実に、内向きの、つまらぬ政治状況に在る。

内政で、与野党が喧々諤々とやり政治を選り良いものにする議論はいくら揉めても構わぬ。 

だが、日本を取り巻く隣国は、野獣のような国々ばかりである。日本は彼らに恫喝されている。なのに、何と言う日本の政治家であり国会議員であり政府なのか。一に国民の自覚不足に在る。 

1,昨年10月9日、中国の軍艦四隻が船団を組み津軽海峡を横断して太平洋へ抜けた。日本への威嚇的意図があるのに、日本は何らの反応を示さない。

ノー天気な、平和ボケの国会議員だ。

2.日本が何ら抗議しないと知った中国は、再び、
12月8日、海洋調査船二隻を尖閣諸島周辺の日本領海に侵入した。流石に日本は口頭抗議したが、弱い。日本は、強硬抗議すべきであった。

  ―中国は、尖閣を中国領土とする為「実効支配」の必要との認識を示し、今後も海域管轄を強化すると居直った。

―――こうして、中国が恫喝的態度を取るのは、日本を瀬踏みしているのである。そこまでは、日本は黙っていることを確かめつつ、どこまで踏み出すかを思案している。将に、孫子の兵法を実行している。

3.北朝鮮のテポドンの狙いは日本への恫喝である。経済力の無い国家も、核兵器でかくも外交的優位を得られる。

――日本の陸海軍の性能は世界一というのに、それが外交力になっていない。だから、真に日本を愛する国民のフラストレーションが高まるのである。

4.ロシアの千島列島占有は、ソ連という強盗の仕業である。日本の抗議など舐められているのである。

5.アメリカは経済疲弊により、中国との提携を最重点にしている。G2という言葉さえ既に発せられている。中国とアメリカにより、太平洋とか世界の問題を取り仕切る意図がある。

6.以上のような推移を経て進むと、日米安全保障条約など、有名無実のものとなり、日本は宙に浮いた存在となり、台湾の如き国家となる。

7.上述の日本の状態を改善するには、どうしたらいいか。

 ――簡単である、それは、他国の同じような、まともな軍隊にすることである。現在は、憲法九条により不可能である。 

緊急に国家としてやらねばならぬのに、日本の国会は、小沢一郎問題で引っ掻き回されて、巨大な国益を喪失している。 

未来の子々孫々の為に、一刻も早く、国民はこれらの国際状況に目覚めて、国会議員を叱咤激励し、真の日本の安全の為に対策しない政党や議員を落選させなくてはならぬ事を大いに自覚して欲しい。 

       平成21年3月26日

      徳永日本学研究所 代表 徳永圀典