浦富海岸山腹道 (網代から田後への天下一品の海岸美) 
                  中国・近畿中間連絡歩道(中国自然歩道・近畿自然歩道)

鳥取木鶏研究会の富山幹事長に今朝、誘われて午前10時歩行開始し、再び午後2時に戻り、帰途は岩井温泉の掛け流し湯につかり大満足の一日であった。

素晴らしい海岸線である。素晴らしい。然も三陸海岸ーー浄土ヶ浜海岸とか、山崎断崖、鵜の巣断崖に劣らない。

終始、至近の眼下にこれらの海岸美ーー無数の美しい島々や海岸線を鑑賞しながらの片道1時間半は、三陸海岸に絶対に劣らない。
歩行中、常に眼下に、この景観が眺め続けられるられるのが素敵だ。時々、尖塔ような岬にも出られ海の覗きも可能。
山桜も咲いているし、新緑のハンの木の葉が美しく目立つ、私は感動した。

海岸美と山腹を歩む「絶景コース」である。この自然歩道のその上を走る自動車道には観光バスが通るが、この絶景の海岸美の二十分の一も見えない。網代港からは遊覧船が海上で見せているが、陸上のこの山腹コースは誰でも歩行できよう。海の色はコバルトブルーで海水は透き通って美しく、伊豆、相模の海のようであった。松島に劣らない。「山陰の松島」と言われる。是非共、この道の歩行をお勧めする。

片道2時間のこの山腹道は、私は過去見た事の無い海岸美を、終始にわたり眼下に、たっぷりと見せてくれた

鳥取県にこのような天下一のものがあったのかと今日は感動した。どうして、関西とかの登山ツアーがこのハイキングコースを案内しないのかと不思議である。

それは、鳥取県岩美郡網代から田後にかけての海岸線の真上の自然歩道である。昨年は、この海岸美を「ジオパーク」として日本指定にすべく運動を開始している。

網代港から城原海岸までーーー2.5キロ。アツプダウンに富む。透明な海水に浮ぶ島々の景観を間近く楽しめる。

「千貫松島」−−洞門のある小島の山頂に見事な松、寛文年間、鳥取城主池田網清が、これを我が庭に移したら銀千貫を与えると言った。

西にこの「千貫松島」、「虚空蔵山の絶壁」、「菜種五島」も眼下に見える、遥かに日本一の「鳥取砂丘」が見える。静謐そのものの「観音浦」の海岸も美しい。島崎藤村がこの浜で、酒宴を催したという「鴨ヶ磯」の白い砂と丸い石々の美しさも印象深い。藤村の命名したという、「島洞門」、「太郎兵衛島」、「夫婦岩」、「蛙島」などなど無数の島々が凡て素晴らしい。好天時には「大山」もみえる。

平成21年3月31日 快晴    鳥取木鶏会登山部主催

千貫門