鳥取木鶏会25周年開会挨拶 徳永圀典

   日時 平成2434日 午前9:30?16:00

   場所 ホテル大樹  

伊勢神宮は20年、出雲大社は60年に一度遷宮。

天皇の即位の大嘗祭は最高に重要な儀式。

―何れも、父祖の精神に還る儀式、この繰り返しにより創業精神の連綿たる持続を計るのであります。両神社も天皇も、自ら作った食べ物をお供えし、下げて食べられる。

鳥取木鶏会の25周年の祝い事の趣旨も

―創立の精神を想起し、原点を見つめ直す事に在ります。アイデンティティの確認であります。 

私事になりますので恐縮ですが、

原点はやはり安岡正篤先生、40年前から謦咳に接した先生の「師友会」。

26年前、鳥取に帰るが、鳥取の地に安岡先生のような精神風土が無く、悶々としていた。先生の「鳥取師友会」の設立を考えたが、先生の名前を汚してはと断念。

偶々読んでいた雑誌「到知」に相談し、鳥取支部を創立する為に同社から地元購読者――200人―に呼びかけた。

写真があるが、9人が参集した。若き日の富山幹事長もおられます。一周年、二周年と50-60名の聴衆を集めてホテルで行事もした。

以後、死亡されたり、到知のオーナーの刑事事件があり、雑誌の人気が落ちて、鳥取木鶏会を去る人あり、死亡した人、6-7人程度の参加者となりましたが、続けてきました。

現在の到知の藤尾社長となり、新機軸の企画となり、盛り返したが、全国各地の木鶏会クラブの会合に参加したが、各地の木鶏会長は、販売促進部長の如きになり、私は聊か辟易しました。脱会しまして鳥取木鶏会にしたのであります。 

「政治に阿ねない、行政に阿ねない、世論に阿ねない」をプリンシプルとして、原理原則を求める純粋な勉強会として確立しております。

日本を愛し、日本の伝統を探求し、学び、広めてゆく事を重視しております。 

東北大地震で、日本人は、やっと、国家について思いを復元しつつあると、外国でも見られております。

国家あっての個人と少しは認識が広がりました。鳥取木鶏会の主張が社会的に再認識されつつあるのです。 

だが、アメリカの頭脳と言われるサマーヅ教授は、「日本は終わった」と申しております。

それは、緩慢な衰退でなく、私は急激な日本の衰退であろうと思うのであります。

これからは、鳥取木鶏会が声高く叫んでおります、「精神作興」が一段と必要になりましょう。

控えております太平洋岸の巨大地震には、日本は金も無く、なす術もないくらいとなりましょう。

我々の主張してきた「精神」の復活が日本人に益々必要となりましょう。

我々の鳥取木鶏会の存在の重要性は益々見直されて参りましょう。

今日まで、創立以来、殆ど欠席無しで支えて下さいました富山幹事長に深甚なる敬意を表したいと思います。

また、本日ご参加の、熱心な参加者の各位にも改めて御礼を申しあげて25周年の祝賀行事の開会のご挨拶と致します。