アメリカを考える
当会の中近東専門家の角さんには到底及びません。
中近東、イススラム、ユダヤ、キリストの姉妹宗教でありながら複雑な人種、地域、紛争、私は面倒で深く入らなかったが先月の角先生の話には驚きました。
良く研究しておられます、中近東博士に敬意を捧げます。
さて、昨年10月でしたか、突如アメリカがシリアから撤退決定しました。
実は、過激派組織のイスラム国、組織です。ISと云います。
シリア北部にいるクルド人はアメリカ軍と生死を共にした同盟相手でした。
シリアからの撤退は、そのクルド人を見捨てるものです。
中国、ロシア、北朝鮮など過激な核保有国囲まれている日本はにとって、このシリア撤退は、
日本が日米同盟を強化しつつありますが、
真の自立を備えとリスクを確保する為には一段と
多国間連携をしなくてはならぬという教訓を自覚しなくてはならぬと思うのですが、日本人には野党はじめ実に危機意識が見られません、
こんなことで良いのでしょうか。
中国の獰猛さ、国際法無視、英国との協定無視の香港問題、
そして、対中抑止を狙いアメリカ頼りの親日国・台湾をアジアのクルドにしてしまっては日本の危機です。
トランプアメリカは国力の衰退に怯え、同盟国と距離をおいてきていると見る。
バイデンには更に不安があります。
だから敵対国の中国とかロシアをつけあがらせています。中国とロシアは同盟国です。
本当に中国は本気で尖閣狙っている。
日米関係の戦略的根拠が何時かは崩壊することがあると覚悟しておかなければならぬ時代が来ていると見ておかなくてはなりませんね。
トランプは2010年6月に「日米安保破棄」の可能性を口にしたことがありましたからね、アメリカの存立力次第でしょう。
自立国家として、日米安保条約の片務性を双務性にしなくてはならぬのが常識でしょう。
真の独立国家なら当然です。
その空気すらない日本人の平和ボケ、戦後日本人の根本的認識不足があります。
学校では、平和の大切さだけ教えますか゜、
なぜ戦争が起きるかを学ぶことが
人間というものの探求につながります。
有史以来の戦争がなぜ絶え間なく起きるのか、
それは人間そのものの本質の探究でもあります、
日本の平和教育は、人間性の深い本質的問題を避けています。
「自らを信じ、自らに依拠する中心軸が無く、
懐疑し煩悶するあまり、否、煩悶さえしない戦後日本人、
右に、左に傾いて、中庸を失った日本人であります。」
本当に愛国心を抱き、国家最悪の事態に備えなくてはなりません、
令和3年4月5日
鳥取木鶏会 会長 徳永圀典