災害大国日本

世界の大地震の 20パーセントは日本。 世界の活火山の 10パーセントも日本。 日本は100年の間に、 5回から10回、 1000人以上の死者の地震に襲われてきた。

10年から20年おきに、どこかで多数の日本人は突然死に見舞われているわけです。 日本人は 何千年も受け入れてきているのですね。

日本の 目まぐるしい気象 1――気温変化 例えば東京とレバノン比較 レバノンの夏は23度から29度   約6度の幅 東京の夏は   18度から32度   約15度の幅

2――平均雨量比較 例えば東京とパリ比較 パリは降雨は殆ど変化はない だが日本の雨量は 一年中変化し続けている。 一か月で変化の激しさは、 一週間では ものすごい変化として現れる。 例えば、 2009年9月の中部地方のこと。 9月11日から12日にかけ記録的集中豪雨があった。 一晩の豪雨が 東海地方の人々の資産6000億円を奪った。

実はその集中豪雨が 襲って来るまで、 東海地方は深刻な渇水状態。 たった一日で解消したのです。 日本の気温とか降雨は 激しく変化しとどまることを知らぬのは体験でわかりますね。 日本人には当たり前、 渇水も台風来れば収まると高をくくっているところがありますね。 日本人は この激変する自然を受け入れて生きてきた。 歩調合せて生きてきた。 大自然は厳然とした 絶対法です。 人間の脳で考えた原則など、 どんな天才が考えたとしても 人間の原則など、 大自然の前には 直ぐ吹っ飛んでしまう。 日本人は原則を持たぬと言われる、

この日本列島の 気象の暴力に対し、 無原則、 融通無碍で生きて行くしか無かったのだ。 処で、 大陸とは。 我々は肌感覚で大陸を知らない。 日本は天照大神の太陽は絶対的信仰。

大陸で、 太陽が沈む。 闇の砂漠を星を頼りに旅をする。 満天の無数の星だけだ。 宇宙の広大さを肌で感じる。 まさに「無限」を感じよう。 日本列島は。   海峡と山脈、 海と川と湿地帯。 多様性のある生態系、  複雑な景観に溢れている。 砂漠の民は 太陽が沈んでから旅をする。 日本列島では 「限り」あるを実感するが、 大陸のような広大な 「無限」の感覚はわからない。 一神教の三つの条件は、 永遠、無限、 そして絶対。 これは島国では 生まれない。 大陸しか分からぬ感覚であろう。 日本は 常に変化し続ける大地、 乾燥地帯の砂漠は、 昨日も昨年も少しも変わらぬ。 「時間の永遠」という概念は大陸の砂漠の概念である。 時々刻々と 変容する日本の自然では生まれない。 このような生態の日本列島には無数のバクテリアがいるのだ。 私は、 いつもよく言うのだが、 人間は最後はバクテリアでやられて死ぬ。 確かに地上に存在するものは必ず バクテリアにより変化し朽ちる、 日本には変質しないものはないのではないか。

常ではない、 無常観の発生だが、 砂漠にはない。 刻々と季節が変化し変質し朽ち果てる、 無常観の発生となるわけです。 太陽が沈み、 闇の砂漠は満天の星、 無限な蒼空、 広大な宇宙、 「無限」を痛感するに違いない。 猫の額の日本とは大違い。 日本人は古代から 夜の旅はしなかった。 日本では限りを実感するが 大陸では「無限」であろう。 砂漠では物が無いから、感じるのは絶対だと。 無限、絶対、永遠、 を感じる大陸の大砂漠、 ここから一神教、 唯一絶対神が始まるのだ。 急変、 目まぐるしい日本の気象。

所詮、 人間は風土の産物である。 「その国を知りたければ、その国の気象と地理を学べ」  とは蓋し名言である。
日本の国旗のデザインは、 太陽だけである。 日本文明が拠ってきた様相を見事に象徴しています。 熱帯で生きる為の原則とは 月と星の国旗が3割近い、 みな亜熱帯です。
熱帯は 北緯23度26分の北回帰線と南緯23度26分の南回帰線にはさまれる地帯。
ちなみに亜熱帯は、 熱帯と温帯の挟まれる 緯度30度あたり。 夏の太陽は、 熱帯では頭上にあるわけです。 灼熱の季節。 太陽の厳しさは、 嫌いと言う程でありましょう。 天気そのものを話題にしたたくない。
暑さの元凶は太陽です。

日本と大違い。 太陽は生活上の 強烈な敵です。 灼熱の熱帯では、 ゆっくり歩くことになるわけです。 太陽の照り輝く下では「急がないこと」なのです。 せかせかの日本人流では生きていけません。 熱帯の労働は、 苦役です。 彼らは怠けているのではない命の防御なのですね。 太陽か沈みかかってくると違うらしい。 彼らの動きが軽快になるらしい。 町全体も活気を帯びてくるという。 夜になると生き返ってくる。 熱帯の太陽の下での労働は危険そのもの。  倒れれば死に至る。

この国々では、 太陽に手を合わせる事などは生まれぬのです。 太陽が沈み、 月と星が出ると。 初めて活動を開始すればよくなる。 昼は死んだように静まり。 夜になると生気があふれてくる。 だから 太陽は「死の象徴」であり。 月と星は 「安らぎと生気のシンボル」なのです。 これらの国々の人々から見れば 日章旗は息苦しく感じるらしい。


温帯地域の人間は、日中の労働は喜び、熱帯では苦役の労働となる

 18世紀、産業革命いらい、

勤勉な労働を喜びとした温帯の人々が世界を席巻したのは当然。

 いち早く近代産業国家を作った 英国は北緯50から60。

フランス北緯43から50。 ドイツは北緯47から55度、

米国北部は38度から50度、日本は35度前後。

みな温帯の国々ばかり。 地上の生物にとり。

 太陽との距離感は絶対的な関係であります。    

令和4年2月7日    徳永日本学研究所 
徳永圀典