やましき沈黙――東京裁判に思う
東京裁判の死刑実行は昭和23年12月23日、現天皇の誕生日である。本当に野蛮な、後世ま遺恨の残ることをするものだ。これはシナも韓国も変わらない、人間の持つ劫とでも申せましょう。
早朝、若桜街道で西高校に通学中、商店から流れてくるラジオ、次々と判決が流れてきます。
eiki tojo、death by hanging、koki hirota、death by
hanging。
恐ろしかったです。
先月知りました。この判決の出る一年以上前、検事訴求か終わり被告の弁論が始まる頃、昭和21年3月6日だそうですが、
占領軍総司令官マッカーサー将軍の腹心の、フェラーズ准将が、親密だった元海軍大臣・米内光政にこう伝えていたのだそうです。
「自分としては天皇制がどうなろうと一向に構わないのだが、マッカーサーの協力者として占領を円滑ならしめつつある天皇が裁判に出されることは本国におけるマッカーサーの立場を非常に不利にする。これが私のお願いの理由だ」と。
その対策として、
「天皇が何らの罪がないことを日本人側から立証してくれることが最も好都合である。その為には、近々始まる裁判は好都合である。東条に全責任を負担せしめるようにすることだ」と、
そういう風にフェラーズが、そこまで突っ込んだ話をしているんですね、それに対して米内元大臣かせ「全く同感です」と。
これ豊田隈雄元海軍大佐の残した資料なのです。
「日本海軍400時間の証言」にあります。
言葉を失いました。
そして東南アジアの現地最高指揮官が本部の軍令部の指令があったにも関わらず無くして捕虜を死刑にしたとかで死刑にあっているのです。B級の方々です。
だから海軍から犯罪者被告はなく全て陸軍ばかりでした。
10代の若い軍人が、避難口の無い魚雷艇で敵艦に突っ込んだのも軍令部の指令は無かったことになつているようです。
日本は、この大戦の総括をしておりません。
日本は「戦争総括」をしておりません。
いつの日にかそれをしなくてはならないでしょう。
平成30年3月5日
鳥取木鶏会 会長 徳永圀典