哲学の小徑  疎水べり 

散る花の哀れは深しひとり来て

()水辺(すいべ)に聞く(ほう)(ねん)(かね)    臼井喜之介 


ここは何と気持ちのいい散歩道であろうか。銀閣寺から、或は法然院から、だらだらと下り白川の小さい橋を渡り南へ白川沿いの小徑である。
 

鐘の声を聞くと恩人・阪部俊作氏のお墓のある法然院であろうかと。

春は桜、のんびりしたあの雰囲気はとても気に入ったものだ。

鹿ケ谷(ししがたに)には住友家の
(ゆう)(ほう)(えん)泉屋(せんおく)(はっ)古館(こかん)がある。閑静な素晴らしい庭園であり住友家・住友グループ物故者の御堂もある。

そして私の父や祖父の分骨もしてある菩提寺本山の知恩院の森へと続く。
                                  岫雲斎圀典