3月「徳永の管見」 鳥取木鶏会例会

一、社稷、しゃしょく、という言葉がある。この言葉 を知らぬ人には、この語の語感、意味合いを話しても無駄であるが・・・。

国家の禍は、とかく人君より私欲より起こり、或いは大臣の私意より起こり、多くの下の者が徒党を組んで、何派、何派というようなところから起こる。

その原因は社稷を忘れたところにある。「社稷」とう言葉はまことにいい言葉であります。国家ということにも通ずる。

「社」というのは、土地の神様。「稷」というのは、穀物・食物、五穀の神様。土地の神と食物の神、つまり土地の支配者と食料の支配者、これが社と稷、それを合わせて国家・社会を社稷と言う面白い文字です。

 

 よく出来た言葉で、日本で申せば、伊勢の内宮は社。外宮は稷。一般には、伊勢は普通のように神宮(じんぐう)とは言いません。本当は神宮、じんくうと読みます。内宮・下宮、ないくう・げくう、と言うのが本当の読み方です。

そして内宮はもちろん「社」のほうで、国家国土の神、天照大神を祀り、下宮のほうは稷、豊受大神を祀って、伊勢神宮はまさに社稷というものを代表している。

 

「社会」という言葉も、たいていの人は英語のソサェティを翻訳したものと思っておるが、そうではなく、日本に昔からある言葉で、古代人は一つの実生活、自治体ができますと、まず第一にその土地の神様を祀って社とした。その社に集まって、或いは社に代表される地域の人々が会合していろいろ相談する、これを社会と言っていた。別に英語の翻訳としてできた言葉ではなく、古くから日本にあった。社会の元は社稷で、その社稷は伊勢の内宮・下宮に象徴されております。

 

二、甘利大臣失脚と中国の陰謀と戦争法案を叫ぶ民主党・共産党の陰に中国の手か

飽くまでも推測であるが、案外、的を得ておるのではないか。

 人類の歴史は、異なる国や組織、権力間の、「治乱興亡」の繰り返しであります。

国を守る為の軍備や安保体制の整備であるが、戦争法案と叫ぶ民主党・共産党は、明白に「反日」であり中国共産党の手を感じる。

この動きは、世界の物笑いである。

歴史の現実を無視する反日左翼である。

 

三、習近平という人間

 人間の運命は「性格で決まる」、中国の動きを見ていると、習近平の性格、獰猛、非情である。この男、「何かやりそうだ」。南シナ海、中国は本気だ。

一部では、中国は尖閣を奪う戦争をしかけると言う。アメリカ筋の情報がある。

安倍内閣が急いだ安保体制の強化の背景には、この中国の狙いに対する対応があると私は考えている。

だから、日本国政府は、密かに対応策を急いだのであろう。

2月末には自衛隊が有事対応の作戦を決定したと報じていた。案外、日米は暗黙のうちに対応策を着々とやっているのではないか。

 

四、世界的投機家・ソロスがダボス会議で発言して中国がやつきになり反撃している。それは「中国経済は、ハードランディングは不可避と発言」し、猛烈に中国が反撃している。真実を突つかれたからであろう。絶望的な中国経済と判定する。

平成2837

 鳥取木鶏会 代表 徳永圀典