精神形成に大切なものは何かと言うと「見識」とそれを実行する「胆識」を安岡先生は挙げておられる。

先生は、知識については暗記や詰め込み教育でも受けることが可能だが、それだけでは人間の信念や行動力にはならない。知識は、受験などだは役に立つが人間形成には無価値である。

最も大切なのが見識で、見識は知識を心身に血肉化することにより生まれる。知識を知恵として心身に深化させたもので、そこから発生する。

見識を体得することで、信念が確立し、行動力の原点となる。その見識を以て問題解決に立ち向かうには「胆識」が必要、胆識は自分の心と体から発揮されるものである。