素直に「憲法」を考える         

憲法に関して喧しい、日本を愛する人間として素直に憲法を考えてみたい。1.憲法は国の全法律の要。2.日本人が自ら創ったものでなくてはならぬ。3.民族の歴史を反映したものでなくてはならぬ。処が現憲法は、敗戦し占領中に勝利国・米国により英文で起案され押し付けられた憲法である。日本人の意思は反映されておらぬ。日本文化も反映されておらない。国際規約では戦争勝利国は占領中に押し付け憲法を作ってはいけないとある。これだけでも、現憲法は、国際条約違反である。気骨ある国家・国民なら、例え現憲法通りに結果としてなったとしても、占領終結後に一度は自らの国会で新憲法を作るであろう。しかも、現憲法は日本国家の安全を、外国の信義に依存するとしている。外国だが主要な米・英・フランス・中国・ロシアの内、中国、ロシアとも、日本近海、近空を違法に領海、領空侵犯をして日本の安全に脅威を与えている。その上に、北朝鮮は核を保有し日本の安全は確実に恐怖の内にある。恐らく中国の無数の核も日本を照準しているであろうし潜水艦、飛行機、軍艦の侵犯は年々酷くなっている。憲法の法的制約により自分の国を自分で守れぬ日本なのである。日本は本当に攻められるまで国民を守れない敗戦憲法を持っているのだ。普通の国々にない日本の憲法の欠陥を知悉している近隣諸国は日本の憲法が実に好都合で彼らの国益に適っているのだ。日本の防衛に現憲法が重大な障害になっている。このように他国に我々は国家・国民の安全を託しているのは滑稽である。これが現憲法の実態である。自分の国を自分で守れぬ憲法なのである。

    平成3035

     徳永日本学研究所 代表 徳永圀典