412日  義命

 生命は運命であるとともに宿命である。しかもその宿命は、高等動物になればなるほど、心が発達して必然的に「いかにあるべきや」という「義」の問題が生じてくる。これを「義命」という。人間の生命は、宿命であると同時に意識精神が発達して「義命」というものを宿す。そこで人間は宿命と同時に義命によって、よく天地の創造・造化に参して、その命を造り、義命を立てていく。これがいわゆる「立命」というものであります。