(らく)柿舎(ししゃ) 

寒菊(かんぎく)去来(きょらい)とのみの墓小さし  神保朋世 

柿ぬしや木ずえはちかきあらし山  

芭蕉門下の去来のわび住い跡。庵の横には句碑ある、

侘びた、小さなものであった。 

人間最後の住まいに相応しいのかもと思った。 

                 岫雲斎圀典