因幡のイメージアップはこれだ!!

東北と言えば十和田湖の紅葉、新緑の奥入瀬渓谷、日光といえば中禅寺湖・華厳の滝、箱根と言えば芦ノ湖と素敵なイメージパックあると想像が湧いてきてその土地の魅力を一層高める。私は大都市部に50年間住み続けて、いつも鳥取のことを知らない人々の多いこと、そして全国的に郷土・因幡のイメージが薄く砂丘のみであった。当時の砂丘は現在と異なり貧相で、郷土・因幡のイメージを浮かべるのに何か良いものは無いであろうかと私は多年に亘り模索してきたと申してよい。帰郷してほぼ20年、近年遂に、見つけ得た思いのものに邂逅した。因幡のイメージをパックにして、それをメインモチーフにして売り出せば、とても感性の高いイメージのものが得られると強く思った格調高いものに出会えた。それは、因幡の山々の姿で、これが一番素敵だと強く思ったのが、名著と申すべき書籍「吉田璋也の世界」(鳥取民芸美術館発行、編者木谷清人氏)の冒頭に掲載してある画像―因幡の山々であった。これは山々に多く囲まれた因幡の根源的魅力をイメージする画像だと確信する。これは全国の人々に効果的に「因幡イメージ」を印象づけるものと思われる。それとセットは、やはり郷土家の吉田璋也であろう。先生の紹介されている因幡の陶芸の数々もあるが、鳥取木彫民芸、これは絶えたものもあり実に惜しいが卓越したセンスに溢れ全国レベルである。上述の因幡の山々とを組み合わせて「因幡のモチーフ」とし更に専門家が工夫し行政も積極的に広報すれば因幡のイメージが一段と深く素敵に高まるようになると確信する昨今である。