4月2日 修養を積む
文中の時々は常に、あるいは機会あるごとにの意。有(ゆう)恒(こう)は、恒(つね)あること、何事があっても変わらぬ良心的操(そう)守(しゅ)があること。
曽国藩は清朝末の湖南湘郷の人。長髪族(太平天国の乱)鎮定に大功あり。学問人格共に勝れた哲人。
これは曽国藩が子の紀沢(きたく)に与うる書簡中の語、簡なれども要を得、吾人(ごじん)の日常生活に痛切な反省を与えるものがある。今後の日本は青少年子弟がこういう修養を積んで、偉大な人物になることが一番望ましいことである。 百朝集