八観 その二

4.「習えば、その言う所を観る」

 習熟したら何を発言するのが。

5.(いた)れば、その好む所を観る」

 一人前になったら、或いは一定の地位に到達したら何を好むか、金か学問か女かで人間がわかる。

6.「窮すれば、その受けざるを観る」

貧乏になつたら、何を受け取らぬかで人物の真価が観てとれる。

7.(せん)なれば、その為さざるを観る」

 落ちぶれたら、何をしないかで人物の本質が観てとれる。

8.「通ずれば、その礼する所を観る」

 順調に昇進したら、そのお礼を物品ではなく、仕事で返すのか。