424日 人間に不可欠な「三つ」

「志」は理想、「気」は今日でいうところの気力、気魄、わかりやすく言えば、いろいろの意味のエネルギーのことだ。

「才」ははたらきの意であるが、これはなかなか面白い文字で、わずかにとも読む。副詞にすればわずかにであり、名詞にすれば働き、能力という意味である。この能力というものは非常に大事なものなのだけれども、それだけではわずかなものにすぎない。つまり、ここでは志才気の三者は相補い相俟って発達してゆくものである。この三者が相互に助けて学業が思わず知らずに成就することが大切である。 東洋人物学