二宮尊徳

「書を読んで身に行わない者は、丁度、(くわ)を買って、耕さないのと同じであって、耕さなければ、どうして鍬を買う必要があろうか。行わなければ、どうして書を読む必要があろうか」 

「書を読む者は、是非とも人を(すく)う心がなければならない。書は人を済う道を書きのせたものであるので、これを読んでその心を存しなければ、なんの利益があろう」