4月26日 東洋的虚無観 その一

 たいていの人間は、何か少し得たり、所有するところがあると、すっかりいい気になるものである。最も低級な人間は、財産、名誉、その次は権勢、そういうものを持つと、すっかり鼻を高くしてしまう。何か自分自身が偉くなったような気がする。これは小人の常であります。