顔は心をあらわす 小泉信三 慶応義塾大学塾長

「本を読んでものを考えた人と、全く本を読まない人とは明らかに顔が違う。読書家は、精神を集中して細字を見るため、その目に特殊な光を生じ、これが読書家の顔をつくる。然し、ひとり眼光に限らない。偉大な作家、思想家の大著を潜心熟読することは人を別心たらしめる。これが人の顔に現れるのは当然であろう」