どちらに転んでも米ドルは強い

  矢張り機軸通貨というものは強い。米ドルのことである。 

1.ドルが下落し膨大な為替益が米国に齎されている。

2.ドルの下落は、米国の経常赤字を縮小させる。2006年国内総生産対比6.1lの赤字は、ドルの下落で今年は4l台となる見込み。

3.対外債務コストが対外債権のリターンより割安となる。経常赤字に関らず債務と債権の差が縮小し収支がプラスになる。

4.機軸通貨を武器に、米国は、他国から搾取のできる構造となっており、米国は「金融帝国」なのである。

5.どう転んでも、米国は安泰な立場を享受可能なのである。「国際金融胴元」の強さである。

6.中国は国際的に「不信任」で見込み無し。

EUも機軸通貨足りえることは遥か遠い先のようである。
 

    平成20年4月3日

     徳永日本学研究所 代表 徳永圀典