トランプ、ステイツマンに非ず
―本質は「ファミリープレジデントの損得外交?」
トランプを観察して二か月となる。どうやら、彼は政治家ではない、単なる商売人のように見えてきつつある。素人大統領か、オバマケア法案撤回した、クシュナーは廃案中にスキー、これは「ド素人大統領」の弊害、いろいろ政策的不突合が見えてきて進まない。株価も下げだした。
1.
彼の発言は変化する。政治的見識に欠ける。 そして利益に弱い。真の国益を見失う危険があり、百年の大計が見えないからステイツマンではない。
2.
トランプの変化の起因はただ「利益」のみのようだ、
トランプは全く単なる「駆け引き上手の商売人に過ぎない」のかも??
――米国景気、雇用拡大の「飴次第」のようである。
3.
安倍総理との関係は不変のようだが、変化があり過ぎる。危険性を覚える。例えば、
1.
日本の防衛費負担発言の撤回。
2.
NATO不要論の撤回。
3.
台湾問題発言の修正。
4.
ロシアとの友好発言の変化。
5.
中国習近平との電話会談後の微妙な変化は中国の「経済的アメ」を舐めたと思われる。米国と中国は「裏で握った可能性」を思わせる。娘イバンカが娘と中国大使館を訪問し大使らと懇親、旦那クシュナ〜は不動産業で中国大富豪との深い影。
ビジネス一家、政治的音痴がアメリカの国益を蝕むのではないか。
6.
中国は、元々カネだけの国、カネで始末することは得意中の得意技である。トランプは、元々利益本位の経済人、国家運営の政治家経験もなく、ステイツマンの片鱗もないトランプは中国から見れば懐柔は容易と見ているであろう。北朝鮮にも舐められつつある。
7.
どうも、単なる「はったり屋」、不動産屋に多いタイプに見えてきた。
8.
中国の習、核心の称号が定着しつつある。
少しも変化が見られぬ、着々と大中華圏の構築に邁進している。尖閣など日増しに激化している。
9.
要注意なトランプである。しかし世界は、この二人が助け合った方が経済では上手く行くのは確かである。
10.日本は、米国を当てにせず、自主防衛に真剣にならねばならぬが、民主党は中国の調略にかかっており、日々、反日、反安倍に終始して国益を阻害している。民主党は「日本に不要な廃棄物に近い」。
4.
安倍総理、油断してはならない。トランプは、中国にアメをしゃぶらされている。
平成29年3月22日
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典