徳永の「4月世界管見」
世界は、混沌としてきましたね。動乱に向かうのではないか。
今、世界を俯瞰しますと、
19世紀はイギリスが覇権国、そして第二次世界大戦後の20世紀の覇権国アメリカの衰退、
価値観の異なる中国の台頭。だが、普遍性の欠ける共産主義の中国は、矛盾だらけの存在。三重苦に呻吟する中国を世界は、固唾を飲んで見ている。
巨大経済圏を作ったEUは、21世紀の民族の大移動で大難民の流入、盟主ドイツもドイツ銀行に無理があり揺らいでいる。イギリスがEU脱退の動き。
韓国は、周辺の大国に左右される半島の宿命に苛まれている。
日本は、比較的、企業も国も、いい位置を占めている。だが、政治大国でく、世界的指導性を発揮できない限界があるが安倍総理はよく頑張っている。
それに対して、野党の民進党ですが、名前を変えただけの魅力ない連中のやっている政党の
なんと平和ボケのことか。
経済は。世界の成長のエンジンは、ひとり東南アジアでありましょう。
でありますが、2015年でしたか、米国の同時テロ以降、「宗教と文明」の衝突が、テロという形で出てきた言えるのではないか。
古代より、狩猟社会に見られる、部族対立の闘争が、近代社会の真っ只中に登場している。
これは、どうも「外交の力」だけではどうにもならないようだ。
近代戦争は、ご存じのように、高度な武器を使って、
「人間の犠牲」を避ける方向に進んできた。
処が、「食うか食われるか」、「ヒトとケモノ」の闘争に似て、原始的な、「命をいとなない争い」がイスラムを中心に現れてきた。
その「テロ」の根底に「一神教」同士の争いがある。
政治イデオロギーが「力」を失い、宗教と民族の闘争が「形を変えて出てきた」と言えるのではないか。
国際政治学者・ハンチントン教授が言った「文明の衝突」の21世紀になりました。
考えてみますと、文明の主軸は「宗教と民族」であります。これが絡んで、貧困、差別、紛争を生み出している。
日本は、神々の共存を認める、大らかな宗教の国であります。
だから、日本文化が、滔々と世界に流れているのは、無意識ながら、世界の人々の一部に、日本文化の本質が理解されつつあるのではないかと思うのであります。
私は、今こそ、日本的なものが更に見直されて良いと思うのであります。
日本文化はですね、知れば知る程、深い、英知がある。
その日本文化に、世界が気づいてきたのではないか。
桜一つ見ても、中国とか韓国は、原産地は自分だと言っても少しも意味がない。
仏教でも、論語でも、日本で花開いている。身についているのは日本人です。
日本は、
一、森林社会です
二、森林社会に適合した縄文的価値観=農耕社会ですね。
三、それと、明治以降進めた、近代的世界が先進的になり、社会は「重層化」されている。民度は極めて高い。
四、処がもキリスト教圏、イスラム教圏の歴史は、古いものを根こそぎにして発展してきている。日本文化は重層的で柔軟性があるから、今日の豊かな近代国家となったと言える。
ヨーロッパの歴史を見ますとね。
ヨーロッパを焦土とした1618年から1648年の「30年戦争」、これが落ち着いて出来たのが、
「ウェストファリア条約」ですね。
他国への内政不干渉、侵略戦争は止めよう、の精神が米国テロで完全に崩壊してしまった。
要するに、
野生化する人間を、どうするかです。
ヨーロッパに移民した100万単位の難民が、ドイツもフランス、スイス等、ヨーロッパ各国で、すさまじい集団強姦が発生しているのです。
野生化する人間の欲望をどうするか、と言う人類史的な課題に直面している現実。
日本は、島国で、肌感覚で、世界の事を国民は知らない。
核を持つ北朝鮮の崩壊は、秒読みと言われている。
日本では、国民と国家の安全を守る法案を、反対する実に、平和ボケそのものの様相であります。
平成28年4月4日
鳥取木鶏会 代表 徳永圀典