十思  貞観政要より「徳永圀典選」 

@「欲しいと思うものを見たら、足る事を知り自戒する事を思う」

A「大事業をしようとする時は、止まる事を知り民の安楽を思う」

B「高ころびしそうな危ない事を考える時は謙虚に自制する事を思う」

C「満ち溢れるような状態になりたいと願望が起これば、満ち溢れる海はすべて川より低い事を思う」 

D「遊びたいと思う時は必ず限度をわきまえ、狩の時逃げ道を用意してやるのを限度とする事を思う」


E「怠け心が起きそうな時には、始めを慎重にして終わりを慎む事を思う」

F「自分の耳目を塞がれていると心配する時は、虚心、部下の言葉を聞く事を思う」

G「中傷や讒言を恐れるなら、まず自ら身を正して悪を退ける事を思う」

H「恩恵を与える時は喜びによって賞を誤る事が無いよう

I「罰を与える時には、怒りにより重すぎる罰にならないように思う」

                                 徳永日本学研究所 代表 徳永圀典