保津川下り 

大堰(おおい)(がわ)河辺(かわべ)の松に(こと)()はむ

    かかる御幸(みゆき)のありし昔を (きの) 貫之(つらゆき) 

矢張り古今の調べは現代人の歌と違い心地よい。現代人の理屈っぽい歌には辟易する。 

高瀬舟に乗り水しぶきを浴びながら下ったことも数回はある。 

清滝川の合流辺りの周囲の山々の山桜がとても気に入っている。紀貫之の時代から日本人が楽しんだ風景である。

               岫雲斎圀典