「日本の善意の通じない過去現在の中国・韓国」

―黒船襲来以降、日本は黄色人種対白色人種の対立図式をいち早く見て取っていた日本の官民は、東アジア諸民族が同文同種、同俗同州であると共感、共鳴、親近感の強化も相まって、大アジア主義と言ったアジア共同防衛構想、思想、理想が形成された。

―日本の国益追求だけではなく「アジアは一つ」との信念の下で、先ずは何としてでも欧米による中国の分割だけは阻止し中国の再興を待ち共同でアジアを守りたいというのが明治人の念願であった。 

―日露戦争後も「シナ保全」を対中外交の基本路線とした日本だが、「シナ分割」を目指す欧米列強と比較して、中国は日本に対しては「反日」「侮日」の嵐に見舞われた。これに関して内田良平などは、「保全」と言った心優しい姿勢ではかえって中国人の「侮り」を受けるだけだ、寧ろ英国のような冷酷で高圧的な態度で臨まない限り、中国人とは交際できないとの意見書を政府に提出したが、蓋し正論であり21世紀にも通用する。

―日本人の心優しい民族性が亡国の危機にある中国を救おうとし、かえって中国から侮られも、騙されても、「夷を以て夷を制する」の外交戦略に乗せられても愚弄され、翻弄されてもお人好しもただひたすら中国の「覚醒」を信じ続けて敗戦した日本である。 

―日中戦争時代の中国を検証する。簡単に言えば、日本は蒋介石に対して、アジアの和平はおろか、英米植民地勢力を引き込んで日本と対立させ、更には自国の内戦に日本勢力を巻き込みアジアを混乱の淵に陥れたのである。

―なぜ中国は自国の分割の阻止をしてくれる日本に反抗し、中国の領土分割の野心を持つ欧米諸国にばかり歩み寄ったのか。 

―それは中国が国家防衛という大義を持たないで全く分からないからであろう。統一国家という概念の欠けた中国だからである。

―これは実に愚かな民族性である。これは日本にとり実に不幸である。 

―私は、その上に、中国の時代錯誤の中華思想が彼らの意識の中にあると思う。これは韓国とて現在も同様である。中華思想は絶対に日本を尊敬しない、真実でも口に出したり敬意を表さないのは21世紀の中国・韓国の対日態度を見れば理解できる。

―だから、中国や韓国は決して日本と和解をしないであろう。靖国神社問題で決して引かないであろう。日本を赦す気などは全く無いと自認しておいたがいい。それが中華思想である。日本のお人よしは決して現代でも通じない。だから日中友好団体など利用されるだけである。核爆弾を準備するしかないであろう。
平成18年4月7日
            徳永日本学研究所 代表 徳永圀典