最近の公明党に思う

コロナ対策で、いつも、公明党は現金10万円配布を希求し執拗だ。少々、違和感を感じていた。

理由が判明した。

与党化20年、

公明党も成熟し、世代転換による草創期の精神が消えて世代転換現象が発生しているようだ。

文芸春秋誌1月号、広野真嗣氏の

寄稿「創価学会がヘンだぞ」によると、

1          山口公明党代表は、創価学会側は無理しないようにとの事だが、

山口が「学会に大きな土産を持って行こうと所得制限なしに固執した」と。

2          公明党幹部の過剰とも思える学会への忠義建てであると。

これらから見られることは、

1          公明党幹部は、創価学会幹部からみれぱ中間管理職に過ぎない。

ここで山口らに見られるのは、

1.  組織の官僚化である。

2.  政策提案能力が落ち兎に角「現金」の安易な選択があると。

 

草創期の体温が無くなってきた公明党。

1 元党首の太田昭宏の時代は、

飲み食いを共にし、一緒に汗かいた仲間で

「あいつの為に」の仲間意識が原動力で動いていたと。

3.  現在の議員は、

生々しい信仰体験もなく、泥を被っての学会活動もない。

学会幹部も「事なかれの官僚的運営」化していると。

4.  行政側も公明党の異変を察知している。

公明党の若手ほど、「選ばれたエリート化」

していると。

 5.官僚化した公明党、

草創期は、酒を飲み交わし、意気投合し、なりふり構わず猛進してきた。

現在の幹部は、書物の引用ぱかりで、自分の考えを言わない、公明党も中国共産党のようになってきて、ポストの後任が誰か、官僚的将来は誰かとか。

20年安定与党の一員として、学会から選ばれて議員になりエリート感覚が強まる。

太田代表の時代はなかったことですと。

 

徳永感想

太田代表時代と異なり、公明党幹部は、地道な活動をしないで、現金配布で、党員のご機嫌取ろうとしているのだ。

立憲民主党の足腰の弱さと通ずる。党員の中に浸透しし、汗かいたり同志と一杯飲むことが無くなっているのだ。

日本人の会社員も、マイホーム主義となり、小さい場所に低迷してきている。

 酒場で一杯飲むことだけではないが、これは中々目に見えないエネルギーを発生させるものだ。

仲間意識、同社意識が退化して、組織活性化の先細りを痛感する、

一種の日本の危機ではあるまいか。

   令和4年元旦

     徳永日本学研究所 徳永圀典