思つらつら思う近年の財界人
徳永圀典、つらつら思うのでありますが、ここ20年で、
日本の企業経営者、財界人に
「アグレッシブ・チャレンジある人材が失われてしまった」のではないかと常々観察している。
第一、
あの東芝社長でも、
「面構え」が軟弱というのか、引き締まっていないというのか、そこらの課長程度の面相に見える。
これは東芝経営者だけではない。多くの指導者、政治家といえる、否、日本人全体と言えるのかも知れぬ。
最後のバンカーと称された住友銀行の元頭取・西川善文氏の、あの漂うような威令、周囲に圧倒的な迫力を漲らせるような人物が欠如している。
近年のトップは、
社内の空気を読むのが上手く、トップに取り入り出世したイエスマン社長のように見える。
企業の平和ボケなのである。
現在、日本の企業は、バブル崩壊以降、冒険精神を失ったのであろう、内部留保は360兆円という。ため込んで投資しない安全パイ経営に陥っている。
安倍総理の果敢な刺激にもかかわらず、投資が進捗しない、新しい分野への果敢な投資もない、銀行もマニュアルと保証融資に依存し退嬰的となり安全融資しかやらない、ベンチャー精神が失われた日本財界と判定する。
企業トップの顔つきが軟弱になったのも頷ける。
平成29年5月1日
鳥取木鶏会 会長 徳永圀典