510日 元 その二

 人間にまずもって大事なことは、この元気であるということであります。いつ、いかなる境地に処しても、常に元気である、元気というものは朗らかである、晴れ晴れしておる、快活である。だかに人間は、いつも快活を失わないということ、これが先ずもって人間の徳のはじめであります。元気でないというのでは、そのあと何を言うでも仕様がない。いかなる事があっても、いかなる場合にも元気である。