一神教解説

一言で申せば、ユダヤの神は「選民の神」でイスラエルの民にとってのみ唯一絶対者、歴史を支配する人格神であり天地創造の主である。

アブラハムは、ユダヤ教キリスト教イスラム教を信じるいわゆる啓典の民の始祖。ノアの洪水後、による人類救済の出発点として選ばれ祝福された最初の預言者

ユダヤ教の教義では全てのユダヤ人の、またイスラム教の教義では、ユダヤ人に加えて全てのアラブ人の系譜上の祖とされ、神の祝福も律法戒律)も彼から始まる。イスラム教ではイブラーヒームと呼ばれ、ノア(ヌーフ)、モーセ(ムーサー)、イエスイーサー)、ムハンマドと共に五大預言者のうちの一人。キリスト教の聖人

アブラハムに現れた神はやがて全知全能の人格神としてキリスト教とイスラム教に受け継がれてゆく。

【人格神】

人間性をもつ超越的存在。知性・情念・意志を兼備して、人間とかかわりをもつとされ、霊と比べて個性がはっきりしている。

限定された選民の神を、生ける神として「万人の父」としたのがイエスのキリスト教。

神の子イエスを通して神を信仰する形態が三位一体説。

三位一体 意味
キリスト教で、父(神)と子(キリスト)と聖霊は、一つの神が三つの姿となって現れたものであるという考え方。転じて、三つのものが、一つのものの三つの側面であること。三つの別々のものが緊密に結びつくこと。また、三者が心を合わせて一つになること。

パレスチナ

地中海東岸の歴史的シリア南部の地域的名称。西アジア・中東に位置する。 民族宗教ユダヤ教の聖典タナハでは、パレスチナの地は神がイスラエルの民に与えた約束の地であると説かれ、このためヘブライ語では「イスラエルの地」とも呼ばれるようになった。

 

パレスチナに住むアラブ人とイスラエルに住むユダヤ人がここを巡り争いが半世紀以上続いている。