加茂川その二
川原(かわはら)に雪洞(ぼんぼり)運ぶ床涼(ゆかすず)み 高浜虚子
加茂川の西岸の料理屋や御茶屋で、七月の初めから九月初旬まで、床を川の上に張り出す。そこでの酒食は、これこそ京情緒である。
遠く東には黒い稜線の東山三十六峰、そして涼しい風が川の上から流れてくる。川のせせらぎ、近くの美しいネオン、何とも言えぬ風流である。
ここに祇園のお姐さんがいたら最高だ・・・。
岫雲斎