寒山詩
貧人(たんじん)は好んで財を聚(あつ)む 恰も梟(ふくろう)の子を愛するが如し
子大となれば母を食う 財多くして還(かえ)って己を害す
之を散ずれば福生じ 之を聚むれば即ち禍起る
財無く亦禍無くんば 翼を青雲の裡(うち)に鼓(こ)せん