徳永の「世界管見」 令和元年5

1.  台湾問題

中東から石油を運ぶ日本向け船舶ね大半は、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を通過する。

ここが閉鎖されれば日本経済は大混乱となる生命線なのです。

万一、中国と台湾の軍事衝突が起これば、

日本の安全保障関連法で定められた平和と安全に重要な影響を与える「重要影響事態」となります。

台湾防衛に来援するアメリカ軍への後方支援などの事態を想定した当事者間の情報交換や訓練も不可欠となります。

台湾海峡危機は絵空事ではなく、日本の安全にとって、朝鮮半島情勢と並ぶ重大な問題であります。

 

日本は「中国を怒らせてはならない」と言う「呪縛」を解き、東アジアの現実を直視しなくてはなりません。

 

日本は、1972年の「日中共同声明」で、「台湾が領土の不可分の一部」という中国の立場を「十分理解し尊重する。」としていますが、「承認」はしておりません。

 

台湾こそ日本の安全保障の「要石」なのですがね。

今年一月、中国の習近平の演説を聞いても

武力行使を排除しない不気味な底意を秘めています。

 

アメリカも台北に大使館を建てたり、海兵隊を派遣したり台湾海峡を通過したりして自由な航路確保を、フランス、イギリスも試みている。

ここは、日本の生命線の海上航路なのですね。

トランプは台湾傾斜を強めております。

「台湾イコール日本の安全保障問題」なのですね。

尖閣も然り。

難しい局面ですね。日本は真正面から向き合っていない。覚悟がないから中国は日本を舐めたことをする。

 

1894年、明治、日清戦争が始まった直後、教育勅語や憲法を起草した井上(こわし)は伊藤博文首相を訪ねた。

仮に台湾が外国の手に渡ったら、「日本の安全は一大危機に陥ると進言しました」

これは21世紀の現在でも不変な真実であります。

 

憲法の制約で、日本は自分を、法的に守れない。

戦争なんて簡単にできるものではない。

超のつく武器だけ保有して欲しいだけ。それは

経済力のない北朝鮮が「核保有」をひけらかすだけで、あれだけ力を誇示できるのです。

現在では日本はアメリカ頼みあるのみ。

日米同盟がカギを握っている。

「その時」日本は決然と腹を決めてアメリカにつかなければ日本の生存は不可能。

その時、あいまいなままでは日本は自由主義国に残れぬ、中国の配下になることとなる。

 

台湾の蔡総統は日本に対して「法律上の障害を克服して欲しい」と日本に投げかけています。

日本は、どう受け止めるべきなのか、

本心では受け止めたい、しかし台湾の要請を受けた場合、中国がどうするか、日本人の本心は台湾と友好だが・・難しい日本の存立に関わる大問題です。

 

シーレーン、ご存知と思いますか、ここでキチンと認識しておきましょう。

 

シーレーンとは、一国の通商上・戦略上、重要な価値を有し、有事に際して確保すべき海上交通路のことである

 

台湾だけの問題ではありません。

シーレーン問題としてみれば、朝鮮半島、韓国と台湾問題は一体の問題と専門家は言います。

シーレーンはアメリカが

アジア太平洋・インド洋、中東に「世界一の国」として、睨みを利かせ続ける為の必須要件でもあります。

シーレーンの確保は、

日本周辺の三海峡、宗谷海峡、津軽海峡、津島海峡と密接不可分です。

 

シーレーン確保は中東かせ6000キロ果ての極東の日本の生命線なのですね。

緊急事態に迅速、的確に対応可能なのは在日米軍基地なのです。

 

一般市民は、他人事のように思っているようですが、

私の情報では、

日本海軍とアメリカ海軍は、双方とも高度なレベルであり、それが極めて緊密有効な練度を上げて提携し海上を守っているようであります。

 

2.  Eu混乱の原因

スペインも極右のような政党が総選挙で四月末に勝利しましたね。

フランの暴動多発は、元を質せば移民の増加に反発があるわけです。

イギリスも離脱は元々の国家への郷愁。

元を質せば、ドイツの女首相がどえらい移民を受け入れたことにあります。

Euはドイツの隠れ蓑、戦後アメリカに守られてきておりながら経済は大発展、金塊も貯めこんでいる。日本はアメリカの恫喝で金塊は少ない。

だって、いくにドル貯めこんでも金とリンクしないペーパーマネーなのですからね。

イタリアの経済も大不振、どうなるか注目されている。

Euの結束はは限界のようですね。

 

3.5Gとは

·                                 5Gはとんでもない超高速通信!

·                                 最大の特徴は「高速大容量・低遅延・多接続性」

·                                 現行の3G4G (LTE)と比べ物にならない圧倒的なクオリティ!

5Gは通信の高速化だけでなく、身の回りのありとあらゆるアイテムがワイヤレスでネットワークに繋がることになる。同時に多くの端末を接続できることから、IoT化が一気に進むと予測されている。身近なIoT化といえば、既に話題となっているのが「スマート家電」。テレビや照明などの家電製品を操作することが可能だが、現在は端末自体が直接ネットワークに繋がれているわけではない。Wi-FiBluetoothなどの機器を経由しているため、多くの端末を同時接続はできない。1平方キロメートルあたり100万台以上のデバイスの同時接続が可能となる5Gの導入後は、これらが直接ネットワークに繋がり、ストレスなく使えるようになる。スタジアムでのスポーツ観戦時など、多くの人が集まる場でも遅延が発生することなく通信が可能だ。

大量のデータを、世界中にタイムラグなく通信できるようになるため、AIなどの技術にも対応するよう開発が進められている。

5Gで一気に進む働き方改革

具体的に、生活にどんな変化が起こるのかあげてみよう。まずは、働き方改革がより身近に感じられることになるだろう。スムーズな通信会議ができるし、リモートワークが加速する見込みだ。都心の人口集中が加速しているが、将来的には地方に住みながら都心の企業で働くことも可能となる。

映像は4K/8Kサイズの高精細なものを扱えるようになる。今のライブチャットは接続状況によって途切れがちになるが、5Gではリアルタイムでの会話が可能となる。技術が進めば、画面での会話ではなく、3Dで立体投影もできるだろう。自宅にいながら、まるでオフィスいるような感覚で働くことができる。遠方の取引先との営業も、頻繁には現地に行かずに済むことになるだろう。さらには、機器の遠隔操作もできるようになるため、技術職など、さまざまな職種で働き方が見直されるはずだ。

2018年現在は顔を合わせたコミュニケーションを重んじてリモートワークを積極導入していない企業も多いが、技術革新により一気に普及するだろう。

東京と地方の格差も是正 

5Gの出現により、電車やバスの本数が少ない地域も、自動運転が普及すれば住みやすくなるだろう。過疎部では高齢化が進み、孤立してしまうエリアがあるが、IoT化により遠隔診療・手術も可能になると予測されている。医師が、ネットワーク接続された医療機器を利用して診察できるようになるのだ。

         令和元年513

       徳永日本学研究所 代表 徳永圀典